将来の進路について、親からの言葉
私は、唯一、小学生の頃から美術の成績だけはずっと良かったのです。
他にも得意な教科はありましたが、美術だけは、周りのみんなよりも簡単にすぐに出来てしまうのです。あとはアイデアも溢れていて色々な作品を生み出せるのです。
自分には他の人と比べてできることは絵しかないと思いました。
私は、迷うことなく親に「美術系の大学もしくは専門学校に行きたい。」と言いました。
すると親から返ってきた言葉は・・・「絵で食べてはいけない」「やめておけ」と言われました。
絵で食べてはいけない!
私の親は、一度言ったら聞かない性格で、親の威厳が強い家庭でしたので、それに従うしかありませんでした。
私は「わかりました。」と言い、自分の成績でいける大学を目指しました。
わかりました。。
しかし、親からは、「今の時代は高卒が就職しやすい。名が知れた大学に入れないのなら、高校を卒業して就職しろ、浪人は絶対にさせない。」と。。
私の学力では有名大学に入れる成績ではありませんでした。
当時は、バブルも崩壊し始めて、景気も悪くなり始めていました。なので高卒でも就職率が良かったのです。
しかし、私は部活動しかやってきていなかったし、いきなり就職しろと言われても就職希望先が決まっていませんでした。
すると親からはここにしろと、就職先を決められたのです。
私は、親の言われるまま就職しました。
当時の高校の先生にも、せっかく成績が良いのだから就職なんてもったいないと言われました。
しかし、うちは父親の言うことが絶対なのです。
逆らえないのです。
ただ、本当に美術系の学校に入りたいのであれば、親の反対を押し切って、家を飛び出して、働きながら学費を貯めることもできたでしょう。
しかし、私はアルバイトもせず、部活動に一生懸命でしたので、そんな知恵もなく、ただ親の負うことに従うしかありませんでした。
そして、就職したわけですが、そもそも自分が希望していた仕事ではないため、すぐに辞めたくなりました。
人間関係や上下関係が厳しくてパワハラもあり、すぐに嫌になりました。決してこらえしょうがないわけではありません。
自分には合っていないのだとすぐにわかりました。
それでも3年は辛抱しようと思いました。3年経てば状況も変わるし、仕事も覚えるし、なんとか変われるかも知れないと。。
しかし、3年が経っても辞めたい気持ちが変わりませんでした。
自分には合っていないのです。
ただ、自分は幼少期から色々と苦労をして育ってきたせいもあり辛抱強かったのです。
なのでずっと頑張って働いて耐えてきました。
ただ感じたことは、ここで定年退職までは持たないなと。。
父から勧められた仕事に就き、辛抱強い性格だった私は、それから約30年間も苦しむことになったのです。