本当にやりたかったこと

 

本当にやりたかったこと

私は親の勧めで高校を卒業して就職しました。

 

でもすぐに人間関係に苦しみ、辞めたくなりましたが、幼少期から我慢強かった性格もあり、なかなか辞める決断ができずにいました。

 

仕事ではパワハラもありました。

 

当初は職人気質があり、先輩のやることは見て学べ。というスタイルでした。

 

今の時代は1から丁寧に先輩が教えてくれますが、当時はそんなことはありませんでした。常に怒られながら学んでいました。

そういう指導方針でした。

 

ある日、単管パイプ(鉄のパイプ)を針金でラチェットレンチという工具を使って固定する作業があり、上司からやってみろと言われました。

私は全くやったことがなかったので、色々と自分で考えながら固定作業をしていると、いきなり「違う!」と言われ被っていたヘルメットの上から頭を叩かれました。

ヘルメットの上から叩かれたので大した痛みありませんが、「バシッ」という衝撃が強く伝わり頭に響きました。

 

私は、その時に、幼少期に父親から頭を殴られて育ってきましたので、当時の思いが走馬灯のように思い出されました。

 

いわゆるPTSDです。私は、上司が父親のように感じてしまい、私は全身が恐怖で震え出しました。

 

思考能力も低下し、ただ立ち尽くし、その後に教えてくれた指導も全く頭に入りませんでした。

 

ただ、その時に思ったことは、やっぱりここは私に合っていない。

絶対に辞めてやる。と思いました。

 

それと同時に頭を殴られたことが、悔しくて悔しくて、後で職場の人がいないところで一人で泣きました。

まだこんな思いをするのかと・・・

 

私は今の職場を辞めたとして本当に自分がやりたかったことは何だったのか振り返りました。

 

すると、人よりもストレスなく、人よりもちょっとの努力で簡単にできてしまう。人よりもいつも成績が良かった。そして何よりも大好きである。それは「絵」でした。

 

そうだ私は、絵が描きたかったのだ!画家になりたかったのだ!

絵に携わる仕事がしたかったのだ!とピンときてしまったのです。

 

高校で進路のについて考えた時、美術関係に進みたかった。しかし親に反対され、別の道を進み就職しました。

 

そして改めて自分のやりたかったことがわかったのです。

 

しかし、私はもう30歳で結婚もしていました。今の仕事について11年が経っていました。ちょうど子供の生まれて、今さら画家になるなんて、もう全てが手遅れだったのだと感じました。

 

しかし、諦めきれない自分がいました。

とりあえず、すぐに絵で食べていくことはできない。

しかし今から絵を描いていかなければ何も始まらない。

 

当時は子供がまだ生まれたばかりだったので、家事、育児を手伝わなければなりません。

子供のオムツ替え、お風呂や寝かしつけ、などをするには絵の具で絵を描くには途中でやめられないと思い、手軽に描くことができる画材を探しました。

 

そしてまさに当時の自分にぴったりな画材が見つかったのです!

 

 

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